シブヤ大学は、
“見つける学び場”です。
シブヤ大学は、まちのあらゆる場所を教室に、多様な授業を開催しているNPO法人です。
2006年の開校以来、開催した授業は1,600講座以上。これまでに45,000人以上が参加しています。
新着授業
誰でも参加できます!
「問い」と「解」について考える
~なぜパズルにハマるのでしょう?~
ペルーの手仕事と森の恵の魅力を深掘り!元JICA隊員たちとの南米カルチャートーク!
「今夜は、無礼講。2026」~お座敷あそびは奥が深い!
あったらいいな、こんな図書館
~図書館の新しい使い方を考える~
マイ・リトル・ブッダをつくろう〜恋愛編〜
【トライアルツアー / Trial Tour】見えない川をたどる、渋谷の物語 / Trace Shibuya’s Stories Along a Hidden River
最新授業レポート
終了した授業の内容をお伝えします
いまさらですが「KY(ケーワイ)」のすすめ ~新聞が空気を読まない理由とは~
みなさんは普段空気を読まずに生活していますか?私はいつもまわりの空気を読んで行動してしまいます。この同調圧力の強い日本で暮らすには、それも処世術かなと。でも、今回の授業はいまさらながら「空気を読まない」ことの勧めです。先生は、「東京新聞はなぜ、空気を読まないのか」の著者である東京新聞元編集局長菅沼堅吾さんです。「新しい戦前」の中で権力を監視する役割を持つ新聞の編集局長として権力と対峙してこられました。みなさんは新聞を読んでますか?という問いかけでは、「前には読んでいたけれど、今はSNSのニュースを読んでます」とか「電子版を見ています」という生徒さんが多く、紙の新聞を読んでいる人は少数派でした。そういえば、電車の中で新聞を広げている姿を見なくなりました。昔は満員電車の中で上手に新聞を畳んで読んでいる人がいたものです。今はみんなスマホとにらめっこですよね。先生から新聞の基礎知識、役割、効能に関する講義となりました。まず、新聞の基礎知識のお話しです。新聞が読まれなくなったと言われていますが、実際にはどうなのか?一般紙では2015年4069万部→2025年2,337万部と大幅に発行部数が減りました。先生によれば、「これを『大変な減り方』とみるか『まだ2,000万部以上読者がいる』とみるかによって違ってくる。新聞は毎日2,000万部以上発行されるわけだから大ベストセラーであり、まだまだ新聞には力がある」ということです。また、減り方も最近ペースが落ちていて、やがては底が見えてくるのではと予想しているとのことです。新聞の使命は何でしょう?新聞の使命は権力を監視し「本当のこと」を伝え、警鐘を鳴らすことにあります。(端的には「権力監視」の4文字です)では、権力監視は何のためなのか?それは、かけがえのない命と暮らしを守るためです。究極的には国に二度と戦争をさせないことです。だから権力側の「空気を読まない」「読んではいけない」のです。これが先生の著書の題名「東京新聞はなぜ、空気を読まないのか」の答えでもあります。権力監視が新聞の使命であるとされるのは、次の2点によるものです。① 先の大戦の反省と教訓です。新聞が満州事変から権力監視を放棄し「大本営発表」を垂れ流し国民を熱狂させることで戦争に加担したこと② 憲法が予定した使命です。最高裁判決(1969年)が事実の報道について、国民の「知る権利」に奉仕するので「表現の自由」(憲法21条)の保証のもとにあると明示したこと新聞には、権力の監視と車の両輪であるもう一つの使命があります。それは、「小さな声」の代弁者であることです。記者がいる場所=ニュースの発信地であり、地方紙のキーワードは地域密着であり、支援ジャーナリズムです。ちなみに記者は全国に2025年4月現在14,758人(女性3,926人)もいるということです。情報が無料で入手できる時代に、新聞は何産業なのか?先生は「幸福産業」だというのが持論だそうです。それは、先生の記者人生最初の記事に答えがあったそうです。初出勤の日、支局長から「街を歩いて何でもいいから記事にしてみろ」という感じの指示を受けました。街をあてもなくさまよい、保育園か幼稚園の園児が河川敷の斜面で段ボールをソリ代わりにして遊んでいる場面にようやく遭遇しました。写真付きの短い記事を書くと、地域版に何とか載ったそうです。こんなつまらない記事しか書けないのだと嘆いていたら、読者からは「家族の記念になった」「家族で祝いたいから写真を分けて」と感謝の電話が何本もあったということです。この経験により新聞が人生の幸福に貢献できることに気づいたそうです。では、新聞の特徴とは何でしょう?新聞は手紙のように毎日毎日選りすぐりの記事を届けています。情報の主食かつ安全な岩場であると言われます。SNSとの大きな違いは、次のように整理できます。① 事実に基づく最終の確認を行う「信頼のメディア」であること② 世の中を総覧できる「寄り道のエリア」であること③「定点観測」を行う「熟慮のメディア」であることまた、新聞の効能とは何でしょう?変革期に生き抜く力、人間力を磨けます。新聞を読むには考えることが必要ですが、動画を見るときは考えなくても済む。毎日読んでいると身につく力としては、読解力、文章力、語彙力、思考力、論理力、共感力、情報力、批判力、雑談力、コミュニケーション能力などがあります。先生の講義後、机ごとにグループセッションを行いました。それぞれ新聞やKYについて話し合いをしました。先生に用意していただいた授業当日1月17日の各新聞朝刊の1面トップ記事を調べました。東京は「公安部元幹部ら賠償負担を」読売は「国に災害医療支援チーム」朝日は「顧客から着服など31億円」毎日は「立公新党「中道改革連合」」日経は「大型工事、縮む受注余力」産経は「日伊、戦略的関係格上げ」というように各新聞はすべて異なった内容を取り上げていました。各新聞がもっとも興味のあることを一面トップ記事に取り上げるわけで各新聞の特性が現れる部分です。異なった視点の新聞が発行されていることに意味があるとも言えます。私は新聞を宅配してもらっています。毎日読んではいますが、興味のある場所だけつまみ食いです。今回の授業では普段あまり考えたことがなかった「新聞の役割」そして「新聞の魅力」を教えていただきました。総覧性のある新聞は世の中の様々なことが載っているので、毎日じっくり時間をとって、新聞を読むことを楽しみたいと思いました。そして何より新聞社の皆さんが日々、緊張感をもって権力監視を行い、権力と対峙していることを知り、自分自身も権力に対しては「空気を読まない」ことを心掛けねばと思いました。先生は、新聞の役割や魅力を発信することを目的に、今後新しく一般社団法人を設立して活動していきたいとおっしゃっていました。紙の新聞が引き続き楽しめるよう私も学んでいきたいと思います。(レポート:江藤俊哉、写真:秋澤佐智代、佐藤隆俊)
誰もが働ける社会をつくる ソーシャルファームを知って、考えて、動きたくなるワークショップ 2025 第4回 関西のソーシャルファーム実践者と話してみよう!
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自分の指、大切なひとの「指」を作って、愛でよう。 指キーホルダーづくり & 知ってる?エピテーゼのこと
今日のテーマは「エピテーゼ」、授業は先生の活動紹介と指キーホルダーづくりワークショップの二部構成で行われました。参加者は、お子様と一緒に来場された親子やご友人で参加された方たちなど様々です。この授業が生まれたきっかけは、授業コーディネーターの中村さんが先生である小川さんのワークショップに参加されたことから。その場で初めてエピテーゼについて知り、お子さんと一緒に「指づくり」体験をして、この活動を広めたいと思い授業を企画しました。授業の始まりは、アイスブレイクから。みなさん、参加動機についてお話されていました。お子さんの成長記録にしたいという方から、SNSでエピテーゼについて知り興味を持ったという方、指好きの方!など。続いて、先生の小川夏帆さんの自己紹介です。「自分を好きになって生きていこう」というテーマに基づいてものづくりの活動を始め、エピテーゼスタジオ「ムーンバード」を立ち上げました。本業は大型のフィギュア(スタチューフィギュア)を作る会社で働いており、お仕事の傍らエピテーゼ作家をされています。エピテーゼとは、身体の一部を模した付け外し可能なシリコン製の装具です。身体の一部を欠損された方が利用しています。製作の手順は、利用者の型をとること、そして、その人を目の前にしてライブペインティングのように肌の色を合わせる彩色を行います。エピテーゼについて「容姿と心を補う、オーダーメイドのリアルな人工ボディ」と小川さんは紹介します。義手とは異なり動いたりはしないけれど、自然な見た目になります。”見た目”で悩まされている方の心のケアのために使われるそうです。授業では、小川さんが製作されたエピテーゼの事例もご紹介いただきました。登場したのは、左手の指が欠損された方のエピテーゼ。利用者の方がエピテーゼを装着したモデルとなり、自然豊かな葉山の地で撮影された生き生きとした写真を見せていただきました。写真には、初めて恋人と左手で手をつないだシーンも納められており、撮影時の暖かな空気感があふれ出していました。講義の最後には、エピテーゼの課題についての話がありました。フルオーダーメイドということもあり、決して安くないエピテーゼを利用するための金銭的なハードルが高いことが大きな課題です。アメリカでは保険適用になりますが、現在の日本では保険適用外となるそうです。一部の自治体では補助金などもあるようですが、まだ十分ではありません。また、エピテーゼ自体の知名度を高めることも必要なことです。一般の方へ存在を知ってもらうことだけでなく、再建手術以外の「ひとつの選択肢」として医療従事者への認知度を高めたい、と小川さんは語ります。続いて、ワークショップの時間です。「指キーホルダーづくり」が始まります。エピテーゼを作る過程の一部を参加者のみなさんで体験していきます。まず最初に行うのは、指の型づくりです。型をとるための素材は歯医者さんで使う型材を使います。水と混ぜ合わせると粘度の高い液体になり、しばらく時間が経つと硬化する素材です。作業中には歯医者さんで嗅いだことのある、ミントのような匂いが漂います。そこに指を入れて6分じっとしておくと、指紋や爪の形までばっちりと再現された型となります。完成した型に、肌色に着色したシリコンを流し込むと”指”が完成します。最後に、キーホルダーにするための金具を取り付けて完成です。ワークショップでは、人差し指の型をとる人、親指の型をとる人、そして骨折してしまった指の型をとる人など、みなさん楽しみながら取り組みます。素材が固まるまでゆっくりとした時間を過ごし、ワークショップで感じたことや素材の感触などについてお話していました。しばらくして、シリコンが固まりました。小川さんの321の合図で、作った”指”を型から引き抜きます。すると、「おぉー」と歓声が上がりました。特別な着色をしていない状態ですが、みなさん再現された指のリアルさに驚いていました。ベビーパウダーをはたくと、光沢が抑えられより本物の指に近づきます。授業の最後に、自分の作った指キーホルダーを見せ合って授業終了です。クロージングの後も、半数以上の参加者が残り先生を中心とした輪ができあがります。授業の感想を話したり、今後の先生の活動について質問をしたりと退場時間のギリギリまで和気あいあいと盛り上がっていました。(レポート:田中佳祐、写真:菅井玲奈)
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