シブヤ大学

シブヤ大学は、
“見つける学び場”です。

シブヤ大学は、まちのあらゆる場所を教室に、多様な授業を開催しているNPO法人です。
2006年の開校以来、開催した授業は1,600講座以上。これまでに45,000人以上が参加しています。

シブヤ大学とは

最新授業レポート

終了した授業の内容をお伝えします

マイ・リトル・ブッダをつくろう〜恋愛編〜

「マイ・リトル・ブッダをつくろう!」の授業は、今回が4回目。この授業は授業を通じてブッダの教え(仏教)を学ぶことで明日からの人生をちょっとだけ生き易くすること”を目的にしています。これまで開催されたシリーズでは「人付き合い編」「お仕事編」などがありましたが、今回は「恋愛編」です。これまでの授業はこちら第1回→マイ・リトル・ブッダをつくろう!〜仏教の考え方を日常に活かしてみる〜第2回→マイ・リトル・ブッダをつくろう〜人付き合い編〜第3 回→マイ・リトル・ブッダをつくろう〜お仕事編〜雪が舞い散る寒い日となった土曜日の午前に、授業は始まりました。今日の参加者の中には前回のマイ・リトル・ブッダの授業に参加したリピーターの方もいらっしゃいました。SNSが普及したことにより私たちの生活は一層便利になった一方で、SNSやリモートワークの発展・浸透により、対人関係でのストレスは日々、複雑に蓄積されているように思います。恋愛の悩みは十人十色、このテーマに仏教はどのような教えを説いてくれるのか非常に興味がありました。 先生の秦さんはお寺にお生まれになりましたが、大学を出て広告代理店へ就職し、今はメンタルヘルスマーケティングのお仕事とお寺のお手伝いをされているとのこと。様々な角度から仏教を捉えている秦先生の授業は、仏教に馴染みのない方でも聞きやすいです。授業の前半は、秦先生による仏教の概説と恋愛に対する仏教の考え方についてお話しがありました。レクチャーの中では、ブッダが悟った根幹には“一切皆苦(すべてのものは苦しみである)”という考え方があり、その中でも特に大きな苦しみを四苦八苦と言い、8つ挙げられています(四苦:生/老/病/死、八苦:愛別離苦/怨憎会苦/求不得苦/五蘊盛苦)。また、一切皆苦(すべてのものは苦しみである)や縁起(すべてのものは因と果による因果の法則によって成立している)など、聞いたことがあるような言葉も含めて、ブッダが悟るまでの流れや教えについて説明がありました。特に印象に残った言葉は「諸法無我」です。すべてのものにおいて「私」は存在せず、その関係性において存在している、というものです。「私」は絶対ではなく関係性の中で移り変わっていくというお話もありました。そして、様々な恋愛の悩みに対して「こんなとき、ブッダならこう言うね」を会話形式で紹介してもらいました。その一つに、振られてしまった方には、振られることは、突然矢で射られるようなもので、痛くて当然のこと。振られた自分には何の魅力もないなど、自分の心が作り出す第二の矢を向けないようにしていくことが大事ではないかということでした。後半はグループでのワークショップに移ります。今回の煩悩ワークショップでは、授業タイトルにもなっている恋愛をテーマに考えてもらいました。WSは①〜③の手順によって進められます。・①:煩悩ワークショップあなたを悩ませる恋愛の煩悩を考えよう。グループシェア。・②:その煩悩、ブッダならなんていう?この日学んだ仏教の概要を元に、ブッダならなんというかを考えてもらい、マイ・リトル・ブッダと対面する・③:マイ戒律を決めよう明日から実践できる戒律を定め、戒律用紙に記入し、戒律をグループ内にシェアする戒律とは修行者の生活規律を定める言葉。この授業では自分ルールのような意味合いを持ちます。テーマに沿った煩悩を真剣に考え、それをグループ内にシェアしました。この煩悩ワークショップが盛り上がりました。グループ内でシェアされた煩悩も様々で、恋愛にブレーキがある、年の差がある恋愛のお悩み、恋愛に対する恐れ、結婚と恋愛に関する話、パートナーとのコミュニケーションまで。聞いている側の方々からは傾聴の姿勢を感じられました。どんなテーマでも安心して話せる場がつくられるのは、シブヤ大学のイベントの特徴かもしれません。個人の恋愛に纏わる煩悩をグループ内でシェアした後は、秦先生の授業を通じて学んだブッダの悟りや仏教の考え方により、参加者それぞれの心に宿されたマイ・リトル・ブッダとの対面の時間がとられます。それぞれのマイ・リトル・ブッダは何を語ってくれたのでしょうか。最後に、マイ・リトル・ブッダとの対話により得られた考えや工夫を、戒律として定め、その内容を戒律用紙に記入し、グループ内へシェアする時間もとられました。煩悩ワークショップで出された煩悩が様々であった分、苦しみがあったら自分の心を観察してみるなど、戒律も十人十色でした。自灯明、法灯明という、自分の人生を自らを拠り所としてブッダの教えを拠り所として生きていきなさい、という言葉を最後にいただきました。これからは、マイ・リトル・ブッダを育てながら、悩みながら、日々過ごしていくことがいいと思いました。次のシリーズ授業が楽しみになりました。(レポート:いわぶちいくえ、写真:鈴木夏奈)

「今夜は、無礼講。2026」~お座敷あそびは奥が深い!

毎回早々に満員になる、シブヤ大学の名物授業。大人の粋な遊び、今夜は無礼講。渋谷・円山町の料亭「三長」さん。そして講師には、芸者の瓢屋 小糸姐さん、喜利家 鈴子姐さんと三吉姐さん。歴史ある空間での「お座敷遊び」体験。刺激的な時間を過ごしました。かつて花街として栄えた円山町。料亭「三長」は、日常とは切り離された、粋で華やかな世界が広がっていました。 始まりは、歴史を紐解く学びの時間授業の冒頭、まずは料亭 三長の三代目、髙橋千善さんから円山町の歴史についてお話を伺いました。明治以前は何もなかったこの地、いかにして花街として発展し、そして現在、髙橋さんがどのような思いでこの伝統ある料亭を復活させ、次世代へ繋ごうとしているのか。明治45年芝居小屋からスタート。昭和26年に110軒あった料亭も昭和63年には19軒まで減少。平成19年にお母様から髙橋さんに相続。当時サラリーマンだった髙橋さんには経営の経験はありませんでした。料亭を壊すか、売るか、残して引き継ぐか、どうするか。試しに、ご友人を呼んで宴会をしたそうです。その時に、もっとこうしたいというアイデアがうまれました。畳に座布団ではなくテーブル席に、空調、床暖房を整えて、畳も新しく変えました。引き継ぐことを決めて、6つのエリアに分け、内1つの料亭 三長を経営。残りの5つはテナントを募集し割烹料理やBARになりました。参加者のみなさんは、髙橋さんの言葉に耳を傾けていました。芸者衆の登場でお座敷遊びへ歴史を学んだ後は、いよいよ本番。芸者の瓢屋 小糸姐さん、喜利家 鈴子姐さんと三吉姐さんが登場すると、会場の空気は一変して華やぎます。「無礼講」とはいえ、そこには長年培われてきたプロの「もてなし」の技がありました。参加者のみなさんのテーブルに入り、場を盛り上げる軽妙なトーク、そして瓢屋 小糸姐さんの三味線、鼓に合わせて踊りと長唄。長唄「鶴亀」…安泰や長寿を祝う、おめでたい曲。端唄「春雨」…春の情景に寄せて遊女の淡い恋心や願望を歌った情緒豊かな歌。返事を待つ、恋する乙女心。小唄「お嬢吉三(おじょうきちさ)」「春雨」東京音頭はみんなで歌い、参加者たちは美味しいお料理とお酒を楽しみながら、次第に肩書きを忘れ、一人の「遊び手」として場に溶け込んでいきました。 「遊び」の中に宿る、真剣勝負の美学お座敷遊びの醍醐味は、なんといっても芸者衆とのゲームです。「とらとら」は一見シンプルですが、やってみるとこれが意外と難しい!三味線のリズムに合わせて真剣に勝負し、負ければ笑いながら杯を乾かす。そこには、勝ち負けを超えた一体感と、相手を敬いながらも全力で楽しむという、日本文化特有の「粋」なコミュニケーションが凝縮されていました。参加してわかった、文化を「楽しむ」という貢献参加者からは、「敷居が高いと思っていたけれど、こんなに温かくて楽しい世界だとは思わなかった」「お料理、お酒も美味しくて楽しかった!」といった声が聞かれました。ただの飲み会では味わえない、知的好奇心と遊び心が満たされる贅沢な時間。「次はいつ開催されるの?」「友達も誘いたい!」という声が飛び交う中、2026年の「無礼講」は幕を閉じました。また来年も楽しみましょう!(レポート:なつこ、写真:いわぶちいくえ、秋澤佐千代)

ペルーの手仕事と森の恵の魅力を深掘り!元JICA隊員たちとの南米カルチャートーク!

今回の授業は、「ペルーの手仕事と森の恵みの魅力を深掘り!元JICA隊員たちとの南米カルチャートーク!」と題し、JICA(国際協力機構)ペルー青年海外協力隊として現地で活動されたお二人を講師にお迎えしました。現地での経験に裏打ちされた「リアルなペルーの魅力」を、五感を通して学ぶ機会となりました。ペルーと聞くと、マチュピチュやナスカの地上絵といった世界遺産を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし実際のペルーは、現在もなお多様な自然、美食、民芸に恵まれた魅力あふれる国です。授業では、スライド写真や解説に加え、現地産のコーヒーやお菓子を味わい、民芸品に直接触れるという、まさに五感で体感する内容となりました。最初の案内人は、ペルー青年海外協力隊 林業・森林保全隊員として活動された毛笠貴博さん。「なぜ森を守る必要があるのか」という問いから授業は始まりました。森は動植物のすみかであり、水資源を支え、気候変動の緩和に寄与し、さらには食料供給源として人間の生活を支えています。特に水資源の大事さが印象的で、コミュニティが同じ流域で形成されているという話も興味深かったです。 また、森は文化多様性の源でもあり、鳥の羽など森の動物や植物に着想を得た工芸品や装飾文化も生まれることから、「森を壊すことは100年後の文化を壊すこと」という言葉が語られました。この言葉は強く心に残りました。後半では、「どうやって森を守るのか」という実践的な取り組みも紹介されました。森林資源に依存して暮らす人々とともに、コミュニティで保全を進める活動です。ちょうどその説明にさしかかる頃、教室にはコーヒーの香りが漂い始めました。森の恵みである現地産のコーヒーを地元のお菓子とともに味わいながら、その背景にある人々の営みを思うと、普段何気なく飲んでいる一杯が、いつも以上に深い味わいに感じられました。 続いて、ペルー青年海外協力隊 デザイン隊員として活動された山本知歩さんのお話です。ペルー通商観光省手工芸観光技術革新センターで、手工芸品のデザインやプロモーション向上に携わってこられました。 山本さんが現地で収集された工芸品を囲みながら、一つひとつの背景にある物語を伺いました。色鮮やかな工芸品は、森に生きる鳥や植物の色彩から影響を受けているといいます。先に学んだ「森が文化を育む」という話が、ここで具体的な形となって目の前に現れました。また、シャーマン文化や、屋根に牛の置物を二体飾る風習など、生活に根差した文化の紹介もありました。ペルーは約9割がキリスト教徒といわれていますが、素朴で愛らしい「トウモロコシを抱えた天使」の人形のように、ヨーロッパの神々しいキリスト教関係の美術とは異なった、地域の人々の暮らしと信仰が融合した独自の文化が民芸品からも感じられました。 最後の振り返りでは、自然や現地の人々のリアルな生活を感じて理解や親近感が深まったとの声や、「遠くて行けないと思っていたけれど、行ってみたくなった」という声も聞かれました。授業が終わってからも、熱心に講師に質問をする参加者が多く見られ、最後まで参加者の熱意が感じられました。授業前よりも、確実にみんなとペルーとの距離が縮まったように感じます。 (レポート:宮本佳幸、写真:大澤悠季、高橋ゆめ)

コラボレーション

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