「料亭三長」を五感で体感〜味覚編

若いエネルギーが溢れているスクランブル交差点から、道玄坂を登っていくと円山町があり、少し雰囲気が変わってまいります。
この円山町、今ではライブハウスやクラブ、ラブホテルがひしめき合っている街ですが、江戸〜明治の初め頃からは花街として新橋、赤坂、芳町、神楽坂、浅草、向島を追うように栄えた場所でもあります。

シブヤ大学の講座として2006年からスタートした「今夜は無礼講」という円山町の芸者さんとお座敷遊びを学ぶ授業、2020年から教室を円山町にあります昭和26年創業の「料亭三長」にて授業を行ってまいりました。
いつもその際に美味しいお料理をご提供いただいております「円山町わだつみ」の寺島料理長を今回講師にお迎えし、人の持つ感覚「五感」の中の「味覚」という観点から料亭文化や歴史を学ぶ授業を開催いたします。




日本でいう味覚とは、甘味、塩味、苦味、酸味、うま味の五味が基本の味としてあり、「うま味」の発見は1908年（明治41年）に日本人が発見したものだそうです。
食べ物を口に入れた時に感じる感覚のことを「味覚」と言い、元来西洋では「うま味」がない４味が基本の味でしたが、日本食ブームから今や、海外でも「U M A M I」として日本の文化として認知されています。




普段はお手軽な合わせだしや、粉末のだしを使ってしまいがちではありますが、ここぞというときは本格的にしてみたい、だしをとる素材は鰹節、昆布、煮干し、干し椎茸など、身近な材料であるけれど、どんなコツがあるのか、組み合わせでどんな効果があるのか、温かい、冷たいでどう違う、植物性、動物性の違いは？などたくさん興味があるのではないでしょうか？
組み合わせの相乗効果で広がる味の世界、教室になる料亭のしつらえ、雰囲気と共に感覚を研ぎ澄ませてお愉しみください。

授業の流れ
１４：３０　受付開始
１５：００　授業開始、講師自己紹介
１５：０５　円山町と料亭三長についてお話をうかがう
　　　　　　講師：髙橋千善（料亭三長）
１５：３０　味覚　授業開始
　　　　　　講師：寺島孝保（円山町わだつみ　料理長）
１７：３０　終了

※授業終了後アンケートのご記入にご協力ください、紙又はQ Rコードからご記入いただけます。

授業コーディネーター：秋澤佐千代、佐藤隆俊