シブヤ大学

授業レポート

2025/7/16 UP

ショーウィンドウさんぽ2
〜上原から渋谷へ〜

みなさんこんにちは!シブヤ大学ボランティアスタッフのゆかです。街歩き企画第二弾ということで、前回のキャットストリートに続き、上原から渋谷へ。このエリアは、観光などの遊び場というより、そこに住む人たちを感じることができる都心だけれど下町っぽい人情も感じられる街です。私もここに住んで約10年。ほっこりできる雰囲気の街で気に入っています。

今回のルートは、上原社教館をスタートし、代々木上原駅横を歩き、ちょっと路地へ寄り道(リノベーションしたおしゃれなカフェや、昔の自宅を利用したお菓子屋さんなど)。上原の商店街を抜け、地蔵通り商店街を経て代々木八幡へ、代々木深町小公園の話題になったスケルトントイレ(中に入ると見えなくなる)に立ち寄り、神山商店街から渋谷までをみんなでワイワイお散歩。

先生は、前回同様、建築家のいさぽん(諌山俊之さん)です。普段から自転車で都内を走りまわって発見を楽しんでいる先生で、今回もこの企画のために、朝から晩までいろいろリサーチされていました。興味・関心・好奇心という言葉がぴったりで、ちょっと引くぐらいの熱量です(笑)その熱量のおかげで、みなさんにとって本当に楽しい学びのある街歩きになったのではないでしょうか。

参加者のみなさんの理由も様々で、かなり前に街歩きに応募して抽選で当たったのに、コロナで中止になってしまい、今回はやっと念願叶って楽しみに来ました!という方や、近所にお住まいで先生より街の歴史に詳しい方、以前はこの辺に住んでいてよく歩いている道だったけれど、あらためて意識して歩くとどんな感じなのか、前回のキャットストリートの街歩きに参加して建築など立体物が好きで、楽しみに来ました!など様々でした。 
諌山さんお手製のマップを片手に、商店街を建築目線や、歴史、またその場所の地形などを織りまぜながら、住む人のエピソードなども聞くことができ、普段無意識に通り過ぎている道を、あれこれ、それぞれの気づきと発見を大切にしながら歩く感じが、シブヤ大学らしくて素敵でした。

諌山さんを先頭とした、建築のお話を聞きながら歩くグループと、後方は美味しい肉まん屋さんやファッション雑貨屋さんを見たり、おすすめのパン屋さんの話をしたりと、やっぱり街歩きならではの歩いている途中で見つける楽しさも感じられ、みなさん思い思いの時間を楽しまれたように感じます。



最後のカフェでの感想では、

「タイルの使い方やショーウィンドウの個性が楽しい」
「宇田川の暗渠沿い、日ごろ通っている道だけど違うポイントで街を眺めることができ良さを再確認した」
「スケルトンのトイレが印象的」
「インバウンドも多く、新しいニーズを感じる」
「何の店かわからないけれど、面白い」
「住んでいる人たちがつくっていく、ひとの思いが感じられる街」
「道路の問題なども勉強になった」
「妻から可愛いカフェがあったら写真を撮ってきてと頼まれた」
「自分一人で歩いても発見があまりなかったと思うが、みんなで歩くことで新しい発見があった」
「古いものが今も現存しているのがすごい。大事にしている」
「都会的な建物も良いが、昔の建物は楽しんでつくっていると感じた」
「普段は目的地を目指すが、今回は看板の違いや商店街の違いを発見。今まで建物というよりは商品を見ていたが、あらためて建物を見る機会になり良かったです」

などなど、それぞれの感じたお話をしてくれました!

最後に、真夏のような暑さでしたが、みなさん活き活きと楽しまれた感じが表情から伝わってきて、大満足な一日になったのではないかと思います。私も後日もう一度足を運んでみたい場所をいくつか見つけたので、今度はゆっくり自分ペースでも楽しんでみようと思いました。このショーウィンドウさんぽをきっかけに、いろいろな街や近所など散策してみるのも面白いかもしれません。もし、第三弾があったらまた参加してくださいね!

(授業レポート:竹鼻ゆか/写真:高橋ゆめ)